映画:ウルフオブウォールストリートがSEOの電話営業まんまだった。
今日はふわっとした内容。
映画のウルフ・オブ・ウォールストリートを見てきました。
面白かったー。
で、見た方はわかると思うんですけど、かなり初期のシーン。
レオナルド・ディカプリオが入社した会社が、かの有名なブラックマンデーでダメになり、求人雑誌で探したちょっと都市から離れた証券会社?で働き始めるんですが。
そこがエリートが集まった最初の会社と違い、場末な感じで安い未公開株をお金が無くて金持ちを夢見る人達に売ると言う、かなり意識の低い会社。
そこでスーパーオーバートークでいきなり営業実績を上げまくるディカプリオ。
もう、これなら自分で会社作った方が早いんじゃね?
って感じで起業。
倉庫に仲間と共に入り込む訳です。
仲間と言っても、ディカプリオが連れてきたのは、揃いも揃って。。。
人の痛みよりも自分のお金が大事だと心から信じていそうな人ばかり。
そこでちょっとうろ覚えなんだけど、ディカプリオがこんな内容の事を言うんです。
「クズがクズに(クズ株を)売って何が悪い」
まさに。
完全に意味の分からない上から目線で、お金を有効活用出来ない人間から、社会的にどうしようもない人間が、金を受け取って、その金を楽しく使って世の中に回していくっていう社会貢献だかなんだか的な。
あまり細かい描写は無いものの、クレーム電話を受けても一切関知せず。
とにかく売れ
これだけ。
お金こそ絶対正義。
すごい勢いで拡大する会社。
映画の本編ではクレームに関する部分はほとんど映ってなかったけど、営業しているシーンはたくさんあって。
もうそれが目を覆うようなオーバートーク。
相手からいかにして電話だけでお金を引き出すか?
だけを徹底的に追求した内容。
完全にSEOの電話営業と同じやん。。。
って見ててビビりました。
フロントトークで相手の警戒心を解き
そこからどうやってクロージングまで持っていくか。
うまい話のオンパレード。
採用する社員も、知識がある人間よりも全く無い人の方がその会社の価値観で染められるから、新卒とかそういう人間ばかりを採用してるし。
やっぱり電話営業ってこういう部分も含めた歴史なんだな。
ただ、そういう内容が問題になってくる前に成功して勝ち逃げした会社は大きくなるんだなーって言う資本主義の残念な側面はあるよね。
どことは言わないけど。
絶対王政に対してついて来れない人間はバシバシ切るし。
あのアルファベット3文字の会社の会長がバンバン酒をおごってるって話はたまに聞くけど(笑)
今のアメリカのウォール・ストリートではどんな営業をしてるんだろう?
規制が厳しいあの国だし。。。日本では電話営業が終わる終わると言われてまだ生きながらえてるのを見ると、なんだか残念な気分になる。
あ、日本がダメになっても、現地の言葉が話せれば、これから成長してくるBRICsやNEXT11とかでも同じような仕事ができるかもね!
なんて事を思いました。
ただ、映画自体はすごく面白くて179分もあるのを感じさせないほど。
営業マンのセンスって言うのは生まれつきの部分があるかもしれないと感じるラストシーンまで突っ走っていきます。