スマートスピーカーの音声認識とSEOの関係を想像してみた。
スマートスピーカーの音声認識やAIが一般化したらSEOはどうなるのか?
なんて事をよく考えていて、今もまだ答えが出ている訳じゃないんだけど、一回思考を整理するためにもアウトプットしてみようと思う。
だから最後まで読んでもあなたが求めるものにつながるかどうかは分からない。
(スマートなゆかちぃ from ぱくたそ)
アレクサやSiri、GoogleHomeなどスマートスピーカーに声をかけて、その解をそのまま音声で返していたり、簡単なコントローラとしてIOT家電をコントロールしているのが現在で、言うなれば「1+1=2」、英文で言うと「S+V」みたいな単純な内容になっている。プログラムもシンプルで、まだAIといえるほどでもなく、思考という分類にも割り振られないような状況だ。(あくまで現在は)
この分野はAmazonやGoogleが本気で開発してるしメガベンチャーも追いかけていくことで進化のスピードが速いから、近い将来には解をPCやスマホのブラウザに転送してくれたり、アレクサに付属するディスプレイに表示させるなんてのが当たり前になりそう。(と思ってたら今年の冬にもディスプレイ付きが各社から発売されるらしい)
こうなってくると、次はスマートウォッチに解を送ってくれたり、例えば「◯時になったら△△に◇◇ってLINEを送って」なんて主語と述語の間に指示語とか目的語が入ってきたりと少し複雑な対応になってくる未来も、少し現実味を帯びてくる。
そうなったら「◯◯について教えて」という「指示」ではなく「質問の解」を求められて来るはず。それをスマートスピーカーはどうやって人間に伝えるんだろうか。
すでにAmazonから発売しているディスプレイ付きのスマートスピーカーであれば、そこに表示する事ができるし、Google homeやLINE CLOVAもディスプレイ付きのスピーカーの発売を予定している。
その後はディスプレイの進化と共に空間ディスプレイやグラスディスプレイなどディスプレイの進化と共に変化していくのか。
さらには音声で答えてくれるようになるのかもしれない。(ただの情報ではなく、会話と呼べるレベルで)
そこまではなんとなく未来が見える気がしている。
その時にSEOはどんな形で残っているのだろうか。いや、その前に「検索エンジン」という呼称は成立するんだろうか。
その頃にはある程度の時系列でデータを括った形のアカシックレコードのようになり、検索クエリ(キーワード)毎にマッチする年代を特定し、その期間から情報を引き出し、当時の情報として説明してくれるのだろうか。
それと共に、画像や動画も表示させ、それに基づいた権威ある人間のインタビューや論文発表なども関連情報として出てくるかもしれない。
完全に映画の中の未来のようだが、きっと実現するんだろう。
その時代でも「検索エンジン」と呼ぶと仮定するが、そもそも質問以外の形でコンピューターに声をかける、という事象が増えていくような気がしている。
過去の分からない事、近未来に起こりそうな事、想像や誰かの噂話や話題になっている事など、なんでも。
それはもはや検索エンジンとは呼べないし「検索」が「質問」に、ひいては「会話」となっていくのが未来なのかもしれない。
そうなると「Webコンテンツ」とは会話のネタになる情報の集合体となり、◯◯のネタならあそこを見ておこう、という事がより密度濃く出てくるような気がするから、ますます1位~3位の重要度は増し、逆に例えば「検索結果の20位ではこんな情報もあるよ」みたいなことが豆知識か飲み会のネタくらいの存在感しか無くなって来るのかもしれない。
検索クエリの数も現在より膨大になるだろうし、方言も対応するようになると、関西弁で質問したら関西人が書いたコンテンツが優先されたり、スマートスピーカーでも関西弁で喋ってくれたり、英語には英語とか、Googleが設定やツールとして提供しているものが全て会話だけで成立するように。。。
つまり全てがスマートになっていき、スピーカーはヒアリングもしてくれるようになり、現在PCと向き合っている事が全て「コミュニケーション」に分類されるようになっていく。。。
そんな気がしている。
なのでやっぱりコンテンツは人間に向けて作らないと(遠い)未来は無いよね。
未来が楽しみだよ、ドラえもん。
これもナレッジグラフ? フェイクを避けて正しい情報に到達するための学術情報
ちょっと色々と調べ物をしてるときにたまたま「高次寄生」って言葉を検索したんですね。
そもそも高次寄生は寄生生物にさらに寄生するって感じの意味なんですが、苦手な人もいるかと思うので詳細な説明は置いておいて、気になる人は調べてみてくだしあ。
学術記事のナレッジグラフ
まぁとにかく検索したらこんな画面になりました。
(いつからこうなっていたのか分からないので既知な人はスルーで)
一番上に検索結果とは別枠で「高次寄生の学術記事」というのがあって、そこに3つの研究結果らしきリンクと書いた人の名前、さらにどのくらい引用されているかの「被引用数」が表示されています。
ここでクリックするとさらにこんなページに
高次寄生の学術情報が、画面左側の「期間」「関連性」「日付順」「言語」「特許を含めるか否か」「引用部分を含めるか否か」などの要素で絞り込み検索ができるようになってました。
フェイクニュース対策になるかな?
昨今の問題になっているフェイクニュースもありますが、ネット上の情報の信頼性を担保する方法というのはまだまだ確立されていないので、こういう取り組みが他のキーワードでも広がっていったらいいなぁーと。
普通のブログじゃなくて、運営者が明確なメディアの情報とかで判断したら出来そうな気がするし、可能ならたくさんの人にメリットがあるし、悪意を持ってフェイクニュースを書いたり、無意識に広めたり、Web上のコンテンツを煩雑にさせている要素を取り除くこともできそうだし。
お願いしますGoogle先生。
SEOに必要な知識と情報とどこまでも続く人生を思ったりしてみた。
情報は不足していて、それを考えつく、見つけられる知恵をもった人か、得られるポジションにいる人だけが利益を得ている時代から、情報は溢れかえって誰でも得られるものに移り変わってきたが、かえって必要な情報にたどり着くためにスキルや知恵が必要な時代になってきた。
SEOの相談を受けながらそんな事を考えていた。
(なんでも勉強中:ぱくたそ)
SEOにも同じことが言える。もし自分が黙っていても情報が回ってこないと思っているのなら(ほとんどの人がそうだろうが)動くしかない。能動的に情報を取りに行くしかない。
1番は手を動かして、付随して脳も動かすこと。これが出来るか出来ないかで大きく差がついてくるし、自分で動かせない人は動かせる人に頼むことになる。(対価を支払って)
ただ、ここで人に頼む時にもある一定の知識がいる。その仕事を頼みたい人が、期待した効果を出せる人なのかどうか、期待するスキルを持っているのか、その評価をしなくてはならないからだ。
現在はこの知識が無い人がまだまだ多いのと、以前あった【外注=下請け=丸投げ=金払ってるから偉そうにできる】なんて価値観の残り香により、揉め事の話もよく聞く。
KPIが曖昧だと、発注元と発注先が考える【成果・結果】に相違が出てしまい、モチベーションも下がりそこには「やってる感」だけが漂う生ぬるい地獄のような仕事が待っている。
知識を得るためには情報が必要だ。
たくさんの情報を得て知識に変えるための努力も必要だ。
もはや当たり前だとは思うが、量と質の関係は【量が質を生む】というものだ。量をこなさなければ質を上げる事はできない。
正しそうな情報を取捨選択し、自分に必要な情報を集め、それを組み合わせて知識として、その有効利用を考えることで知恵となっていく。
仕事をしていくには誰しもがこのサイクルからは逃れられないし、逃れた道はまた別のタイプのイバラが生い茂っているだろう。
そんな時代になってしまった、とネガティブに考えても仕方ないが、なるべく労力をかけずに働いて週末に酒を飲みながら溜まった心の澱みを流していく人生もそれはそれでいいんじゃないかとも思うし、自分の中の青臭い誰かが上を目指そうともがいているのも感じて、できればこいつに日の目を見させてやりたいな、なんて事も思う。
結局そこに答えは無く、ただただ続く道の途中、永遠に中ボスと戦い続ける日々とどう折り合いを付けていくのか?というくらいだろう。
ドロップアウトはいつでも出来る。
ただ、自分はまだその時じゃない。
そんな事を考えながら、今日もインプットという名の読書をし、Analyticsやサチコを見てはコンテンツの企画を考えたりする。
いつかサチコが幸子になって幸せでも運んで来てくれねぇかなぁ。
医療系サイトでSEOが悪用されている話を少し噛み砕いてみる
医療系の情報についてのSEOが悪用されているっていう話について、色々と考えていたんだけど、少しだけ整理できそうだったので、書いてみようと思う。
SEOとかあんまり知らない人向けのつもり。
(白衣の天使:茜さやさん from ぱくたそ)
SEOの悪用が行われる背景について
検索エンジンからの流入を目的としているので、Googleが評価する「ユーザーのためになるサイト」を目指していくのが本来やるべき事なんだけど、(特に儲かるキーワードで)競合も増えているし、成功事例である上位ページのマネをしたり、マナーとか仁義とか無く手当たり次第に取り入れた似通ったサイトが増えてきているのが最近の状況。
また、同様にSEO対策を行う業者もかなり減ってきていて、能力や実績が無いと受注できなくなってきております。いや、能力のある会社や人に仕事が集中しているから他に流れないっていう側面の方が強いかもです。
そこで仕事が不足しているSEOコンサルタントなどが、背に腹は代えられないWebサイトと組んでグレーからブラック寄りのSEO施策をしたり、法律的にグレーだけど儲かる表現などを駆使してとにかく上位を奪っていこうとしていたりします。
中には悪魔に魂を売った堕天使かな? っていう高レベルのコンサルタントがやっちゃってるのも見受けられるし業界内でもフワッと話に出たりするけど、公で名前を言うと呪われるらしいので、あんまり話題になりません。
生きるために生活がかかっていれば悪いことをしてもいいなんて理屈はないので、業界内でもGoogleに文句を言うだけではなく自分たちが作る「良いサイト」で上位表示を占有していこうと、冷戦のような戦いが行われていたりします。
医療系のサイトでSEOが悪用される理由
一言で言うととにかく儲かるからなんですよね。
Webサイトも作っただけでは意味がなくて、そこに人を集めてこそ価値が発揮されるものなのは周知の事実だけど、そこには 集めてどうするのか、どうやって集めるのか、という2つのポイントがあります。
集めると単純にWeb広告から表示数(クリック数)に応じたお金が入りますし、それ以外にもアフィリエイトによる広告商材や自社商材の販売に繋げられますし、何も売れなくてもブランディングとして成立したりします。この辺りはとにかくメリットだらけ。デメリットは下手なことすると叩かれることくらい。
だから例えば有名になった結果叩かれたとしても、それまでの間に一気に商材を売り抜けてしまえばトータルでプラスになるっていう判断もされてしまうんです。
どうやって人を集めるの
そのメリットに向けてどうやって集めるのか? だけど、SNS、広告(リスティング、SNS)、SEO(検索エンジン)が主な流入経路で、SNSはFacebookを中心にリテラシーが低い人が多いので、それっぽい「新事実!」みたいに出せばシェアされてしまったりするんですよね。Twitterでも文句を言いながらもシェアしてしまってたくさんの人の目に触れてしまった結果、悪用サイト側のメリットにつながってしまったり。
SEOもマンパワーでコンテンツを作りまくれば長期間に渡って上位を占有する事も可能なので、長期的には費用対効果がすごく高い。
広告に関しては短期的に効果を出しやすいものの、競合が増えれば単価が上昇して支出が増えていきますし、リアルで取り締まっている法律がインターネット上にも適用されるリスクもあります。
以上のように、広告とSNSについてはFacebookやGoogleなどのプラットフォーム側が取り締まりを強化すればすぐに打つ手が無くなるのに対し、SEOは「検索エンジンの公平性」という大前提があるので、特定の企業やWebサイトを意図的に外す、という手段を取るのが実質的に不可能というのがSEOが悪用されやすい要因だと思います。
それでも個人的にはGoogleが公平性を最優先しているからこそ検索エンジンとして信頼されていると思っているので、悪用されやすいとはいえ仕方ないのかなと。
正しいことをするのは悪いことをするよりお金も労力もかかります。
だからこそ、善意あるWebサイトがより上位となりたくさんの人が正しい情報(少なくとも間違っていない情報)に触れることができるように頑張っていきたいと思います。
他にも色々な業界で困っているところはあるし。
P.S
日本人の知識の少なさの解消や、正しいかどうかを判断する能力を高めるにはどのタイミングでどんな教育をしていけばいいんでしょうかねぇ。。。
受験科目に取り入れたらいいのか、感情を配した理論的な組み立てや、他者との議論をする練習を子供のころから積み重ねていければ解消するのか。
とにかく文系国家なんだなぁと思いつつ、筆を置こうと思います。